基本設定編
プロローグ
世界の中心にあるとされる巨大な湖。そこはロスト・サーフェスと呼ばれていた。
周囲を高く険しい山々に囲まれ、そこに足を踏み入れた者は二度と返ってこないと伝えられる伝説の地と。
人々はそこを目指し、そして果てていくことを繰り返した。
そしてある時、人はその地を目指すことを断念する。
なぜなら、どんな技術もどんな魔法もその地には通用しなかったからだ。
そうして、その湖は伝承の中で語られ、「あるけれども、ない」という認識がなされた。
ある日、そこから4筋の光がほとばしった。1つは北西、1つは南西、1つは北、そしてもう1つは南東へと。
しかし、それに気付いた者はいなかった。
空を短く光の筋が照らし終えた頃、光が照らす筋道を、黒く小さなものが飛んでいく。
そして、全てはそこから始まる……。
水人(セイレーン)族:青系の髪が印象的な主に水のあるところに住む種族。
水に関する物事の適性に長け、水産を営む者も多い。
また、海賊などの構成員もこの種族が多め。
水精魔法(リバーシャ)の使い手。
電人(ストリーマー)族:金髪以外に外的特徴がない種族。
明るい性格の者が多く、視力も良い。
また、雷撃魔法(レヴォルカ)の使い手。
平人(ウィズ)族:魔法を使うことが出来ない種族。
その代わりに高い知能と技術力を持ち、手先が器用。
また、北西に多い種族で、魔法に拮抗する武器も開発が出来るらしい。
機人(アメッド):正確には種族名でなく、改造された肉体を持つ存在。
世界にはアリシアただ一人で、この呼び方もほとんどされない。
そのため、名称的な意味はほとんどない。
火人(サラムド)族:赤や橙系の髪が目立つ陽気な種族。
熱さに非常に強い反面、寒さに弱めだが、順応性が高い。
そのため、凍え死んだりは滅多にせず、強い種族。
主に南方に多く、火迅魔法(フィエルス)が得意。
翼人(ウィグレス)族:肩の上辺りに半透明な魔力の翼を持つ種族。
翼は普段触れられないが、魔力を込めた時には鋭利な刃にもなりうる代物。
また、その翼の魔力の込め方によっては飛行も出来る。
しかし、疲労が激しい欠点も。
風霊魔法(エルファス)を得意とする。
旋人(フォルツ)族:翼のない翼人(ウィグレス)という印象の種族。
でも実際は翼人(ウィグレス)に近い完全な別物である。
スピードは雷人(リーゲル)に劣り、ジャンプ力は大きく勝り、実は飛行も可能。
また、この種族の街には階段やハシゴが無かったりもする。
旋浪魔法(トリコダル)が得意な魔法である。
地人(クエルマ)族:おおらかで体が大きく肌の黒い種族。
一時期“ノーム”と言われたこともあったが、それは勘違いである。
そして、寿命が長いのも大きな特徴であったりして、平均寿命は100歳前後。
地岩魔法(スクード)が得意らしいが、まず魔法が苦手なので使われないことが多い。
影魔(シャドウスキル):変幻自在の黒き影といえる存在。人ではなく、魔物に近い。
霊的存在で、性格も様々、立体にも平面にもなれ、人にとりつくことも出来る。
また、ある程度魔法も自由自在に使えるために非常にマルチ。
種族、魔法について